2018年から処方されるようになった新規インフルエンザ薬ゾフルーザ(一般名:バロキサビルマルボキシル,baloxavir marboxil)についてはJmolトピックNo.795をご覧ください。 |
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※2009年4月発生の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)関連情報
※抗ウイルス薬はSARSと抗ウイルス薬参照
※新作:インフルエンザノイラミニダーゼとタミフル
※新作:GS4071を含むノイラミニダーゼのSITE例
※2006/01/20公開のノイラミニダーゼ立体構造予測データベース(理研)のデータを利用した新コンテンツJmol版/Chime版を公開!!
※CASTpにより,PDB ID または Keyword Search(influenza 等で検索)によりポケット部位探索可能
インフルエンザウイルスの構造;サブタイプ『H?N?』を決めるのがヘマグルチニン(HA;H1〜H16)とノイラミニダーゼ(NA;N1〜N9)
※2004年の鳥インフルエンザはH5N1,1918年のスペイン風邪はH1N1
※インフルエンザウイルス Q&A−特徴と性状−(東京都立衛生研究所)〔現在アクセス不可〕などを参考に作図
※参考:Googleイメージ検索による“haemagglutinin”検索結果,同“neuraminidase”
ヘマグルチニン分子のの例(1ken
※「分子レベルで見た薬の働き」(平山令明,講談社ブルーバックス 1997),pp.198-209参照
ヘマグルチニンの例(1hgg) → Jmolトピックに転載
※「糖鎖生物学入門」(Taylorほか 著・西村紳一郎ほか 監訳,化学同人 2005),pp.188-190参照 …Amazon書籍
シアル酸および抗インフルエンザウイルス薬(プラグ薬の例)のザナミビルとGS4071・オセルタミビル;親油ポテンシャル表示
※「別冊日経サイエンス143 世界を脅かす感染症とどう闘うか」,p.51参照
オセルタミビル(oseltamivir;商品名タミフル)の代謝活性体GS4071が結合したインフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ3CL0(N1)と4QN7(N7)のPDBsumデータ → Jmolトピック
〔左〕GS4071(オセルタミビル〔※タミフル〕が血液・肝臓中で変化)を含むノイラミニダーゼ3cl0
〔右〕ザナミビル〔※リレンザ〕を含むPDBデータ3ckz
※何れも下段はPDBsumのLigand-SITE情報と有機性・無機性による
※今月の分子(PDBj,2009/05)に3cl0掲載
Ligand-SITE情報データにCleftsデータ(何れもBinding-surface 1)を追加して作成した画像(上段のsurfaceはamino色,下段は酸性・中性・塩基性区別)
〔左〕シアル酸を含む2c4a(Clefts),〔中〕GS4071を含む3cl0(Clefts),〔右〕ザナミビルを含む3ckz(Clefts)
※PDBsumのLigand-SITE情報と有機性・無機性でデータ参照可
ザナミビル〔※リレンザ〕を含むPDBデータ1a4gのChain A → 新しい風邪薬・インフルエンザ治療薬
GS4071(オセルタミビル〔※タミフル〕が血液・肝臓中で変化)を含むノイラミニダーゼ(N9)2qwk
GS4071を含む2qwkについて,CASTpによるGS4071近傍PocketのID53+54から目視で選んだ仮SITE部分
2qwkのPDBsumによるGS4071のSITE部分(水素結合情報含む)
同じく2qwkの糖鎖別着色データ(左;糖タンパク質データ集参照)とPQSによる四量体モデル(右;PQSデータ集参照)
タミフル耐性インフルエンザのN1ノイラミニダーゼ結晶構造に関する論文のデータのLIGPLOTデータ(PDBsumより);こちらにも分子データ掲載
3cl2(N294S,GS4071含む),3cl0(H274Y,GS4071含む),3ckz(H274Y,ザナミビル含む)が該当データで,2qwkは参考に示したN9のもの
※Crystal structures of oseltamivir-resistant influenza virus neuraminidase mutants(Nature,2008/05/14)
GS4071を含む3cl0(N1ノイラミニダーゼH274Y)およびの3cl2Chain A(N1ノイラミニダーゼN294S)
GS4071を含む3cl0(N1ノイラミニダーゼH274Y)のLIGPLOTデータより
H274Yタミフル耐性変異の説明:〔左〕GS4071を含む2hu0(N1)PDBsumデータにHis274追加,〔右〕3cl0(N1)PDBsumデータにTyr274追加
タミフル耐性の仕組み解明 インフルエンザで米チーム(47NEWS,2010/06/04)
Permissive Secondary Mutations Enable the Evolution on Influenza Oseltamivir Resistance(Science,2010/06/04)
※参考:Proteopedia - Avian Influenza Neuraminidase, Tamiflu and Relenza
インフルエンザ情報 ※以下のWeb情報の一部は時限情報,また利用者登録が必要なものもあります。
▼以下続報
オセルタミビル(抗ウイルス薬はリン酸オセルタミビル;商品名タミフル)→ 抗ウイルス薬の例(SARSと抗ウイルス薬)★参考(鳥のフンとリンの循環について):カラスと東京の生態系(武蔵野美術大学),NHKジュニアスペシャル「めぐる生命の輪」,太平洋島嶼地域におけるリン鉱石採掘事業の歴史と現在(小川和美さん)
配列比較参照
▼速報関連(本ページ内リンクサイト含む)
View H1N1 Swine Flu in a larger map
★最新マップ情報は下記FluTrackerほかへ!!
FluTracker(画像は 14:55 EDT 02 May 時点;2009/05/03午後になってGoogleマップ形式表示)
※上記ページで参照できる図の例
※プレスリリース(2006/01/20)にも同じ図掲載
※都道府県リンク集は,2003年度のの「生活環境情報演習A」を受講している学生の協力を得て作成しました(2004年2月中に受講者の自作ページもこちらで公開予定)。
◎以下を編集:吉開泰信 編,「ウイルス・細菌と感染症がわかる」,p.37,羊土社(2004)
( )は新興感染症の出現年:竹田美文・岡部信彦,「SARSは何を警告しているのか」,岩波ブックレット(2003)
SARS-CoV-2は加筆;なお以下の分類等は変更になっている場合もある
# 最近のICTVレポートでは,ヘパドナウイルス科とレトロウイルス科は,『逆転写を行うDNAおよびRNAウイルス』として同じカテゴリに分類されている。
分類
例
主なDNAウイルス
ポックスウイルス科
ヘルペスウイルス科
※鯉ヘルペス
アデノウイルス科
パピローマウイルス科
(ポリオーマウイルス科も酷似)
ヘパドナウイルス科 #
B型肝炎
パポバウイルス科
主なRNAウイルス
パラミクソウイルス科
麻疹,ニパウイルスによる脳炎(1998)
オルトミクソウイルス科
(オルソミクソウイルス科)インフルエンザ
コロナウイルス科
SARS(2002) → SARSと抗ウイルス薬
SARS-CoV-2(2019) → 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2|COVID-19)情報
アレナウイルス科
ラッサ熱
レトロウイルス科 #
〈逆転写,レンチウイルス属〉AIDS(1983) → HIVとエイズ
〈一本鎖,デルタレトロウイルス属〉HTLV-1関連症候群(1980) → HTLV-1情報
フィロウイルス科
エボラ出血熱(1977) → 2014年にエボラ出血熱感染拡大
レオウイルス科
ロタ
ピコルナウイルス科
ポリオ,A型肝炎
カリシウイルス科
ノロ
ラブドウイルス科
狂犬病
フラビウイルス科
(トガウイルス科も酷似)日本脳炎,ウエストナイル熱,デング熱,C型肝炎(1989)
※豚コレラ
ブニヤウイルス科
※参考:デビッド・クアメン 著・甘糟智子 訳,「スピルオーバー ウイルスはなぜ動物からヒトへ飛び移るのか」,明石書店(2021) [NEW!]
※参考:ウイルス図鑑,ウイルスの分類 - Wikipedia
※上記ページで参照できるインフルエンザウイルスの説明図
(ヘマグルチニン,ノイラミニダーゼとウイルスのサブタイプについて)
※“インフルエンザウイルス”検索結果表示例(2004/02/03検索)
※参考:1INGに含まれる阻害剤Aromatic Bana109のSITE部分の強調表示および抽出データの画像 → PDBデータのLigand結合部位