◆ 水俣病の化学/メチル水銀生成反応 ◆
水俣病



西村・岡本によるメチル水銀生成反応機構
(メチル水銀・中間体等のイオン性化合物はCl-1と結合した形でPM3計算したもの)
※表示変更ボタンの静電・親油はそれぞれ静電ポテンシャル・親油ポテンシャル
           
Cl-1表示 OFF
静電 親油 OFF
CH3Hg+
(メチル水銀)
  Hg++,OH-
Cl-1表示 OFF
静電 親油 OFF
[HgHC(OH)-C(OH)HHg]++
(中間体3)

※構造異性体あり
    →Hg(0),H+ →CO2
   脱炭酸反応
 
Cl-1表示 OFF
静電 親油 OFF
[HgHC=C(OH)]+
(中間体1)

※構造異性体あり

酸化反応
     
Cl-1表示 OFF
静電 親油 OFF
[HgCH2COOH]+
(水銀化酢酸)

 
            H+→Hg++
Hg++,OH- H+→Hg++ Hg++,OH-    
Cl-1表示 OFF
静電 親油 OFF
[HgHC=C(OH)]+
(中間体2)

※構造異性体あり
→Hg(0),H+

静電 親油 OFF
アセチレン
 

水和反応

静電 親油 OFF
ビニルアルコール
※不安定
   
酸化反応

静電 親油 OFF
酢酸
 
    ↓↑          
   
静電 親油 OFF
アセトアルデヒド
       


上記分子の個別表示(初期表示はメチル水銀)

Cl-1表示 OFF(初期化)

全原子選択
空間充填  球棒モデル*  スティック*  針金*
Dot Surface表示  OFF |  ラベル表示  OFF
親油ポテンシャル OFF
光沢表示  OFF |  光量30%  OFF
軸表示  OFF |  bounding box表示  OFF
原子球・白  OFF(CPK)
背景・黒  背景・灰  背景・白
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●メチル水銀
メチル水銀 CH3Hg+
 ※参考(CH3HgCl;電荷なしで計算)→ PM3計算/ MM2計算
●中間体などHgを含む化合物〈空間充填モデル〉
 《モデル表示の都合上,以下の4データは結合軸非表示(左欄*印の球棒・スティック・針金表示不可)》
[HgHC=C(OH)]+(中間体1)※構造異性体あり
[HgHC=C(OH)]+(中間体2)※構造異性体あり
[HgHC(OH)-C(OH)HHg]++(中間体3)※構造異性体あり
[HgCH2COOH]+(水銀化酢酸)
●反応物・生成物
アセチレン
ビニルアルコール※不安定
アセトアルデヒド
酢酸

■その他の参考分子
グルタチオン S原子大きく ※細胞内におけるメチル水銀の主要キャリア(-SH基による)*

* 他に同様にシステイン残基を持つヘモグロビンやアルブミンなど(水俣病からメチル水銀中毒症へ/メチル水銀の代謝国立水俣病総合研究センター資料参照)

左からグルタチオン,ヘモグロビン例1hho,血清アルブミン例1e7i
(S原子を大きく表示,図のクリックで拡大)




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