◆ 分子の重ね合わせ(10)/「亀-C-C-N」結合で見る脳と分子 ◆
“脳と心をあやつる物質”

 以下の文献に,“脳を興奮させる物質の多くは「亀-C-C-N」結合を持っている。「亀-C-C-N結合は脳を興奮させる」と覚えておこう”と紹介されている。

◎生田哲,「脳と心をあやつる物質」,p.55,講談社ブルーバックス(1999)

 脳内物質や麻薬などにおいては,実際にそのような特徴的な構造をもつものが大変多い。以下にその一例を示そう。ただし,各分子は重ね合わせを意識したコンホメーションにはなっておらず,別個に組み立てたものを「C-C-N」の3原子をもとにフィッティングしただけである。


球棒モデル  空間充填  OFF(スティック)
色分け1  色分け2  OFF(CPK)
初期化(色分け1のスティックにし,重ね合わせ元原子のみ球棒)
O原子のみ橙の球で表示  N原子のみ紫の球で表示

★以下では色分け1で各分子を個別(順次)表示・消去可能
全分子消去
選択分子スティック  選択分子球棒  選択分子CPK(光量50%)→ 光量35%→ 光量20%
アドレナリン 消去  セロトニン 消去
  モルヒネ(モルフィン) 消去
2C-T-2 消去  エフェドリン 消去  サイロシビン 消去

脳内物質および麻薬等の重ね合わせ例
※重ね合わせ計算元の「C-C-N」原子を球棒表示

【参考コンテンツ】
“脳と心をあやつる物質”
モルヒネ(モルフィン)とペチジン
“合法”ドラッグと新しい麻薬/エフェドラ,4-MTAほか
中毒急増・脱法ドラッグ/2C-B,2C-T-2,サイロシビンなど


脳内物質・薬物の例(初期表示はモルヒネ)

空間充填  球棒モデル  スティック  OFF
Dot Surface表示  OFF |  ラベル表示  OFF
Electrostatic Potential  Lipophilic Potential  OFF
specular  OFF |  光量20%  OFF
軸表示  OFF |  bounding box表示  OFF
原子球・白  OFF(CPK)
背景・黒  背景・灰  背景・白
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●脳内物質
アドレナリン
ノルアドレナリン
ドーパミン
セロトニン
メラトニン
●麻薬・覚醒剤など
モルヒネ(モルフィン)
ヘロイン
LSD(LSD-25)
メタンフェタミン(ヒロポン)
MDMA
エフェドリン
ノルエフェドリン
4-MTA
2C-B
2C-T-2
サイロシン(シロシン)
サイロシビン(シロシビン)

《今後も追加します》



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