2001/06/01の朝日新聞に,『発がん性 魚の焼けこげ無関係?/ネズミとヒト、実験結果に差』として,下表のようなデータが掲載されていました(化合物名は一部変更)。調べたのは化学・製薬会社など25社ほかの研究グループとのことです。
突然変異の起こしやすさの変化の例(エイムス試験;Ames test)
化合物 CAS番号(ChemFinderへ),「動く分子事典」掲載ページ |
分子モデル | ラット | ヒ ト | |
---|---|---|---|---|
食品関連物質 | アフラトキシンB1(カビが生産する毒素) 1162-65-8,p.122 |
77000 | 513 | |
N -ニトロソジメチルアミン 62-75-9 ※次のN -ニトロソジメエルアミンも含め,ニトロソアミンは第2級アミンと亜硝酸が反応して生成し,胃の中でもできる。 |
5 | 28 | ||
N -ニトロソジメエルアミン 55-18-5 |
8 | 3 | ||
Trp-P-2(焼けこげの成分例) 62450-07-1,p.256 |
1385 | 疑陽性 | ||
IQ(焼けこげの成分例) 76180-96-6 |
15900 | 276 | ||
AF-2(防腐剤;現在は使用禁止) 3688-53-7 |
13000 | 33000 | ||
大気汚染物質 | ジベンゾアントラセン(コールタール中などに含まれる) 53-70-3(dibenz[a,h]anthracene) |
dibenz[a,h]anthracene |
533 | 0 |
ニトロピレン(ディーゼル車の排ガス中) 5522-43-0(1-nitropyrene) |
1-nitropyrene |
276 | 951 | |
3,4-ベンツピレン (コールタール・排ガス・タバコの煙などに含まれる) 50-32-8(benzo[a]pyrene),p.253 |
468 | 疑陽性 |