■有機性・無機性計算の補足


※この計算解説ページは,文献の「無機性基表」をもとに,作者(本間)が計算しやすいようにアレンジして,プログラム化・表計算用データ化したものに基づいています.

 表計算plug-inは英語表記しかできないため、計算表の表現は若干わかりにくいが,上図の1〜80と同じ配列になっているので、各欄に該当数値を入力すればよい.

[1]まずすべての炭素数(上図では 1)を B1に入力.結合水素原子数は無視する.
[2]次にそれらの炭素の結合の特性などについて,A2〜A11(上図2〜11)から選んで B2〜B11 にそれぞれの個数を入力する.表にないもの(特に縮合環など)は文献を参照する必要がある.上図 10 の“非芳香性”については,下図の“芳香環の条件”を参照.
[3]塩については同じく A12〜A14(上図12〜14)から選ぶ.ただし軽金属は無機性 500,重金属は同 400 にしてあるのでこれ以外の時は数値で入力する.
[4]上記以外の置換基(上図15〜80)を選んで(原子のアルファベット順になっている),B15-B20,F1-F20,J1-J20,N1-N20それぞれの個数を入力する.これらの中で炭素を含んでいるものについては上記[1]で数えているので,この時点で炭素数を増減する必要はない.I19(上図59)は非イオン界面活性剤等に含まれるエチレンオキサイド付加物(ポリエチレングリコール鎖)なので,J20には[ ]内の部分の個数を入力する.
[5]上記以外の元素については,佐藤四郎氏(静岡県衛生環境センター;私信でご教示いただきました)による以下のデータを参考にされたい.

※NEC PC-9801/9821 シリーズパソコン(およびその互換機)をお使いで, N88BASIC.EXE をお持ちの方は,計算結果を有機概念図にプロットできるプログラムが利用できます.ダウンロードのページへどうぞ!

【有機概念図についての参考文献】
 1.甲田善生,「有機概念図 ―基礎と応用―」,三共出版(1984)《絶版》
 2.藤田穆・赤塚政美,「系統的有機定性分析(混合物編)」,風間書房(1974)
 3.黒木宣彦,「染色理論化学」,槙書店(1966)
 4.飛田満彦・内田安三,「ファインケミカルズ」,丸善(1982)
 5.井上博夫・上原赫・南後守,「有機化合物分離法」,裳華房(1990)


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