アトキンス博士の講演の概要

− 環太平洋国際化学会議(Pacifichem '95:ハワイ)より −


  1. 物質を構成するのは元素である
  2. 元素を構成するのは原子である(それによって,化学は定量的なものになる)
  3. 電子は軌道(オービタル)に入る(これで元素の周期表が理解できる)
  4. 電子対が化学結合(構造と反応)の基礎である
  5. 分子はそれぞれ定まった形をしている
  6. ボルツマン分布(構造から反応まで)
  7. エネルギーは保存される
  8. 物質とエネルギーは散らばってゆく
  9. 化学平衡は動的なものである
  10. 化学反応の種類は,基本的にごくわずかである
  11. 反応速度はいくつかの反応速度式にわかれる


【文献】 P.W.アトキンス・細矢治夫,『これからの化学 −何をどう教えるべきか−』,現代化学,1996(3),p.16,東京化学同人